~子供の“不登校”を経験して~
最近、全国小中学生のうち約35万人もの子供たちが学校に通えず“不登校”であるとのショッキングなニュースを目にする機会があります。
確かに、私の学生時代にも同じように登校できない方がいました。私は同じクラスの子が“不登校”になってしまうなど自分にとって身近であったにも関わらずどこか他人事であったように思います。
このニュースがショッキングに思える様になったのは私がその当事者の一人になったからでしょうか。ある日、私の長女も“不登校”になりました。長女もその“不登校”の数の一人としてカウントされることとなります。
ある朝、突然、号泣しながら長女の口からでた言葉 “学校にいきたくない!”
前触れも感じさせず理由も教えてくれない彼女を無理やりにでも登校させようと促すもかたくなに登校を拒む娘。突然の出来事にただただ慌てふためく私と妻、そしてその姿を傍観する次女。
何が原因だったのか。時が経つにつれ、彼女の身の回りに何が起こっていたのか知ることができました。
担任 / 友達 / 給食 / 塾
そしてこの“不登校”期間中に我々両親は次のような行動を試行し、経験をしました。
- 担任との面談→転校、進路の可能性を考えました
- 教育相談室への相談→サポート教室、小児心療内科通院のススメ
- 小児科心療内科への通院→通院は3回でやめることにしました
- 独学による“不登校”情報収集→親としてどのような携わり方ができるのか
- 学校への連行→今となっては悪いことをしたと自己嫌悪に陥りました
- 気晴らし→旅行、ゲーム、通塾、小学校行事参加
- 妹のケア→もっとしてあげれる事がたくさんあったように思います
- 塾の“不登校”に対する理解不足との直面→選択した塾は退会しました
ここまでわが子のことを赤裸々に紹介しようと決意に至ったのには理由があります。それは2024年3月から8か月間の“不登校”期間を経て、自分の足で小学校に登校し始めたからです。
もしかしたら、わが子は“不登校”の中でも軽症の分類にあったのかもしれません。我々がとってきた行動の全てを現在お悩みのお子様におススメすることはできないと思っています。
ただ、思い起こしてみると当時もっとも拠り所として相談したかった相手は、学校ではなく、病院ではなく、サポート施設でもなく、“不登校” 当事者の方々であったように思います。学校、病院、サポート施設の方々も親身になってアドバイスをいただく中で救われた部分もありましたが、どこか他人事であるように感じ孤立感を感じてしまったからです。
“不登校” で困ってらっしゃる方ご相談ください
“不登校” の当事者であることでお話に寄り添えると思います
“不登校” であった娘を持つ経験からその後の可能性についてお話できるのではないかと考えております
多くの方が言う様に“不登校”の原因究明・除去では何も解決しません。“不登校”問題の解決には“親御さんの心の安定”が最も重要であるように経験者も感じております。